4.教育的価値
?浄化、昇華といった精神的緊張をときほぐす効果がある。 ?情緒的に喜び、楽しみを追及するから「快」の経験を与えてくれる。 ?自発的であり、積極性を伴うから、白分の力で新しい環境、場面に適応していこうとする機会が多くなる。 ?余剰エネルギーを排除でき、精神的均衡を保たせることに役立つ。 5.「遊び」を保育に用いた場合の問題点
?子どもたちが自由に遊んでいる場合に、自発的に始められた遊びのすべてが果たして教育的に有効なものと考えてよいか。つまり「自由遊び」だけで完全に保育の目的を達成できるか。子どもの成長・発達と無関係なのか。 ?保育の現場で「遊び」と呼んでいる活動は、前述した基準に該当するような、本当の意味での遊びになっているのか。 ?教育は目的的活動である。これに対して、遊びは不確定、流動的であり、組織的でなく、現実的ではない反対の性格をもった活動である。この矛盾に問題はないか。 ・デューイは「あなたの計画した、ないしはすすめる遊びの様式が、子どもに自分自身のものであるような気持ちをいだかせるようなものになっているであろうか?それは、子どもが自分自身の内部に本能的な根源を有するようなものであろうか?さらに、あなたの計画した、ないしはすすめる活動は、単に子どもを刺激し、そして彼が前にいたところに留めおき、その上神経的な疲労を起こさせ、将来もっと強い刺激を追い求めるようなものではなく、より高い水準へ、子どもの常識と活動を高めるような衝動に対する表現のようなものになっているか否か?」と警告している。 デューイ著、宮原誠一訳「学校と社会」岩波文庫(s.31) 6.「自由遊び」について
概念:子ども自身の自発的発想による、大人の指導、干渉、介入の全くない活動 (例1)児童福祉施設最低基準(s.23)「自由遊びは、音楽、リズム、絵画、製作、お話し、自然観察、社会観察、集団遊びなどを含むものとする。」 (例2)保育要領(s.23)保育12項目の一つとして「ごっこ遊び」「劇遊び」「自由遊
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